XM 口座タイプ変更は、すでにXMで取引をしているトレーダーが「別のスペックの口座を使いたい」「取引スタイルに合った口座に乗り換えたい」と思ったときに必ず押さえておきたいポイントです。XMには複数の口座タイプがあり、どの口座をどう使い分けるかで、スプレッド・手数料・最大レバレッジ・最小ロットなどの条件が大きく変わります。
本記事では、「今の口座タイプを変えたい」「新しく別タイプの口座を追加したい」「資金をスムーズに移したい」という方に向けて、XMでできる口座タイプ変更の実態と、追加口座の開設方法・資金移動(資金振替)の手順を、わかりやすく解説します。
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XMの口座タイプと変更の基本ルール
最初に押さえておきたいのは、「XMの既存口座そのものの“種類”を変えることはできない」という点です。
XMでは、次のような口座タイプが用意されています。
– マイクロ口座:小ロット取引向き(1ロット=1,000通貨相当)
– スタンダード口座:一般的なロットサイズ(1ロット=100,000通貨)
– Zero口座(ゼロ口座):超低スプレッド+取引手数料方式
しかし、すでに開設している口座のタイプを、後から「マイクロ → スタンダード」や「スタンダード → Zero」のように切り替えることはできません。
XMで事実上「口座タイプを変更する」には、
1. 新しく別タイプの口座を追加開設する
2. 既存口座から新しい口座へ資金移動(資金振替)を行う
という流れで対応します。
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XM 口座タイプ変更の考え方:追加開設+資金移動が基本
「変更」ではなく「新規追加」の形で対応
XMでは1つの会員登録(My XM / 会員ページ)につき、最大8つまで取引口座を持つことが可能です。
そのため、次のようなイメージで考えると理解しやすくなります。
– 「今のスタンダード口座をZero口座に変えたい」
→ スタンダード口座はそのまま残しつつ、Zero口座を新規に追加開設する
– 「マイクロ口座からスタンダード口座に乗り換えたい」
→ スタンダード口座を新規追加 → 資金をスタンダード口座へ移す →
マイクロ口座は使わなければ実質“乗り換え完了”
つまり、XMにおける口座タイプ変更は、
> 「不要になった口座は放置 or 有効化解除」
> 「これから使いたい口座タイプを新しく開き、資金を移す」
という運用ベースで実現することになります。
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XMで口座タイプを変えたいときの代表的なパターン
1. スキャルピングや短期トレードにZero口座を使いたい
– 現在:スタンダード口座でスイング中心
– 希望:スキャルピング・デイトレではスプレッドの狭いZero口座を使いたい
この場合は、
1. 会員ページからZero口座を追加開設
2. 必要な分だけ資金をスタンダード → Zero口座へ振替
として運用します。スキャルはZero、長期保有はスタンダードといった並行運用も可能です。
2. 少額でリスクを抑えて練習したい(マイクロ口座)
– 現在:いきなりスタンダード口座で始めた
– 希望:もっと小さなロットで練習したい
この場合も同様に、
– マイクロ口座を追加開設 → 小ロット練習用として使う
– 資金の一部だけをマイクロに移してリスク管理する
という形で、“口座タイプ変更”を実現できます。
3. 運用資金を分散管理したい
– 長期ポジション用の口座
– 短期トレード用の口座
– 高レバレッジで攻める少額資金口座
といった形で、目的別に口座タイプ+資金を分けておくと、リスク管理や損益の把握がしやすくなります。XMでは複数口座が許可されているため、この使い分けがしやすいのも特徴です。
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XMでの追加口座開設の手順(会員ページから)
ここからは、実際の操作手順を具体的に解説します。
すでにXMの口座(1つ目)は開設済みで、会員ページにログイン可能な前提です。
ステップ1:会員ページへログイン
1. XMの公式サイトにアクセス
2. 右上の「会員ログイン」から、
– 登録メールアドレス
– 既存口座のID(またはMT4/MT5番号)
– パスワード
を使ってログイン
ステップ2:「追加口座を開設する」を選択
ログイン後のマイページ内にある、
– 「追加口座を開設する」
– 「新しい口座を開設する」
といったメニューをクリックします(表記は時期・言語設定によって多少変わる場合があります)。
ステップ3:取引プラットフォーム・口座タイプを選択
新規口座の設定画面では、主に以下を選択します。
– 取引プラットフォーム:MT4 または MT5
– 口座タイプ:
– マイクロ口座
– スタンダード口座
– Zero口座(条件・対応通貨に注意)
すでに一つの口座タイプを持っていても、別タイプを問題なく選択できます。
ここで、今後メインにしたい口座タイプを選びましょう。
ステップ4:基本通貨・レバレッジ・ボーナスの有無などを設定
続いて、以下の設定を行います。
– 口座の基本通貨(口座通貨)
– JPY(日本円)
– USD
– EUR など
– レバレッジ
– 1:1〜1:1000(口座タイプや居住国により最大が異なる場合あり)
– ボーナス受け取りの可否
– 口座ごとに「ボーナスを受け取る / 受け取らない」を選択
特にZero口座はボーナス対象外となることが多いため、
「ボーナスを重視する口座」と「スプレッドを重視するZero口座」という分け方も選択肢になります。
ステップ5:利用規約を確認して送信
最後に、
– 利用規約の同意チェック
– 本人情報・居住地情報に間違いがないか確認
を行い、「リアル口座開設」ボタンをクリックすれば、追加口座の申請は完了です。
通常、数分〜数十分程度で、登録メールアドレス宛に
– 新しい口座番号(MT4/MT5のログインID)
– サーバー名
– 初期パスワード
などが送られてきます。
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資金移動(内部振替)で実質的な「口座タイプ変更」を行う
新しい口座タイプを追加開設したら、次は「資金移動(資金振替)」です。
既存口座から新しい口座タイプの口座へ資金を移すことで、実質的な口座タイプ変更として運用できます。
XMの資金移動の特徴
– 同一会員ページ内(同名義)であれば、口座間の資金移動が可能
– 振替は即時〜数分程度で完了することが多い
– 出金ではなく“内部振替”のため、
– 銀行手数料や出金手数料がかからない
– 出金回数制限の影響を受けない
ただし、ボーナスの取り扱いには注意が必要です。
– 取引ボーナス(クレジット)は、
– 口座から出金すると、その割合に応じて減額・消滅する
– 口座間の振替でも、移動元の口座からボーナスが減ることがある
– ボーナスがZero口座など対象外の口座には移せない場合が多い
ボーナスを重視している人は、「どの口座にいくら残すか」を考えながら資金移動するのがおすすめです。
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XMでの資金移動(内部振替)の手順
ステップ1:会員ページにログイン
先ほどと同様に、My XMの会員ページにログインします。
ステップ2:「資金振替」または「資金移動」を選択
マイページ内のメニューから、
– 「資金振替」
– 「口座間資金移動」
– 「資金移動」
などの表記の項目をクリックします(表示名は時期により若干変わる場合あり)。
ステップ3:移動元・移動先の口座を選択
資金振替画面では、
– 資金を移動する元の口座(旧口座タイプ)
– 資金を受け取る先の口座(新しく作った口座タイプ)
の2つを選択します。
例:
– 移動元:スタンダード口座(ID:12345678)
– 移動先:Zero口座(ID:87654321)
ステップ4:移動金額を入力
次に、移動したい金額(通貨単位は口座の基本通貨)を入力します。
– すべて移すなら、「残高全額を移動」するイメージで額を指定
– 一部だけなら、「とりあえず10万円だけZero口座で運用」といった形で金額を入力
このとき、ボーナスの扱いに関する注意書きが表示されることがあります。
内容を確認して、問題なければ次へ進みます。
ステップ5:確認・送信 → 資金移動完了
内容を確認し、送信ボタンを押すと、
– ほとんどの場合、即時〜数分で資金移動が反映
– 会員ページの「残高」が、
– 旧口座:減少
– 新口座:増加
していれば成功です。
これで、「新しい口座タイプで取引をスタートする準備」が整いました。
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XM 口座タイプ変更時に気をつけたいポイント
1. 既存口座に未決済ポジションが残っていないか確認
資金移動を行う前に、移動元口座に未決済ポジション(保有中の取引)が残っていないかを必ず確認しましょう。
– ポジション保有中に残高を大きく減らすと、
– 証拠金維持率が急低下
– ロスカットラインに近づく
– 極端な場合、マージンコールや強制ロスカットのリスク
安全のためには、
1. ポジションを決済してから資金移動する
2. ある程度の証拠金を残しておき、一気に全額を移さない
といった対応が無難です。
2. Zero口座はボーナスが付かない点に注意
Zero口座はスプレッドが狭く、手数料制であることが大きなメリットですが、多くの場合、
– 取引ボーナスの対象外
– 入金ボーナスの対象外
となります。
「ボーナスを使ってハイレバ運用したい」という場合は、マイクロ口座やスタンダード口座をメインに据えるほうが有利になることもあります。
3. 口座タイプごとの最小ロット・最大ロット
口座タイプを変えると、トレード可能なロットサイズや最小ロット単位が変わります。
– マイクロ口座:1ロット=1,000通貨、最小0.01ロットなど
– スタンダード口座:1ロット=100,000通貨、最小0.01ロット
– Zero口座:最小ロット・最大ロットがスタンダードと微妙に異なることも
「同じ0.1ロットのつもりで注文したのに、通貨量が思っていたのと違う」というミスを防ぐためにも、新しい口座タイプのロット仕様は必ず確認しましょう。
4. 使わない口座は“有効化解除”も検討
追加した口座が増えすぎて、
– どの口座が何用なのか分からなくなる
– 間違った口座でトレードしてしまう
といったリスクもあります。
XMでは、サポートに依頼すれば使わない口座を凍結・有効化解除してもらうことも可能です。
とはいえ、利用しない口座があっても、基本的には放置しておいて問題はありません。
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自分に合ったXMの口座タイプの選び方
最後に、これから「どの口座タイプをメインにするか迷っている」という方に向けて、簡単な目安をまとめます。
少額・練習・長期目線でリスクを抑えたい人 → マイクロ口座
– 1ロットあたりの通貨量が小さいため、少額で細かくロット調整が可能
– 初心者や、新しい手法を試すときの練習用に最適
– ボーナスも受け取れるケースが多い
標準的なトレードをしたい・迷ったら → スタンダード口座
– XMの「基本」の口座と言える位置づけ
– ロット換算も一般的で、他社からの乗り換えもしやすい
– ボーナスを受け取りながら、スイング〜デイトレまで幅広く対応
スキャルピング・EA・コスト重視 → Zero口座
– スプレッドが非常に狭く、スキャルピングや高頻度トレード向き
– 手数料方式だが、トータルコストで見ると有利になることが多い
– ボーナス非対象のことが多いため、
– 「ボーナス不要・コスト優先」の人に向く
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まとめ:XM 口座タイプ変更は「追加開設」と「資金移動」で柔軟に対応できる
XMでは、既存の口座タイプを直接切り替えることはできませんが、
1. 目的に合った新しい口座タイプを追加開設し
2. 既存口座から資金移動(内部振替)を行う
ことで、実質的に口座タイプ変更と同じ運用が可能です。
– 複数口座を状況に応じて使い分ける
– スキャル用・長期用・練習用に口座を分ける
– ボーナス重視口座とコスト重視口座を併用する
といった柔軟な使い方ができるのがXMの強みでもあります。
今の取引スタイルに合っていないと感じているなら、
「どの口座タイプが自分に合うか」を一度整理したうえで、新しい口座を追加し、資金移動による“口座タイプ変更”を検討してみてください。


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